終わりに向けての始まり
長年の役割を終え
今終わりに向けての始まりが次々に起こっている。
一つの物事が
ある終わりを告げる時
胸に郷愁と悲しさとが押し寄せては引き
同時に
未だ見ぬ未知の可能性が希望の温もりに包まれて柔らかく発光しながら漂っている。
透き通るような清らかさが
清洌な水の流れのように押し寄せ
全てのものを
始まりへと誘う。
お役目を終えたものは
その水の流れと共に光に還り
再び
朝陽と共に世界中のどこかで生まれ出るその日まで
漂い続けるだろう。
堂々とした威厳のあるその主だけは
今も これからも
変わることなく在り続ける。
古い殻を脱ぎすて
新たな姿となり生まれ出る日が
刻々とやってくるのを自ら知りながら
未だ集う全てのものに
羽ばたく強さを与えている。